特に夏に人気がある観光施設の水族館。世界では約430館、そのうち日本には約70館があると言われている。日本人になじみの深いこの「水族館」で魚を眺めることが、健康に良い効果があるという研究が7月28日、「Environmental Behavior」オンライン版に掲載された。

自然環境へ身を置くことは、人間の心を落ち着かせ、ストレスの影響を低減する効果があることは知られている。今回、英国国立水族館、プリマス大学、エクセター大学の共同研究で、水族館で魚を見ることが身体および精神的健康へどのように影響するかを調査した。

研究の結果、魚の種類を増やすほど水槽を眺める時間が増加した。また、心拍数の低下、気分が改善したとの報告があった。研究者らは、自然に接する機会の少ない人にとって、より多くの種類の生物を集めた水族館には人間の幸福と健康への利益が大いにある事を示唆している。