アメリカ南部の伝統食で心臓発作リスク

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2015.08.13

国際部

南部食(Southern diet)は心臓発作のリスクを上げるかもしれないという報告を8月10日、アメリカ心臓協会(American Heart Association)のプレスリリースが伝えた。

南部食(Southern diet)とはアメリカ南部の伝統食を指す。アメリカ南部にはフロリダ州、ジョージア州、ケンタッキー州などが含まれている。この地域の伝統食は、フライドチキン、グレービーソースたっぷりのレバー、バターロール、甘いお茶など。厳しい労働に従事していた農民の食卓は、現在では少々カロリー過多のようだ。日本ではそれほど知られていなかったが「グルマン世界料理本大賞2013」で2位になった『アメリカ南部の家庭料理』(著者:アンダーソン夏代)の出版以降、注目されているという。

今回の食事パターンと心疾患リスクとの関係を検討した大規模研究では、特に南部の伝統食について調査を行った。同様の研究ではすでに、南部食と脳卒中リスクに関連があることが分かっている。研究者らは全米各地で1万7000人の参加者データを収集し、白人とアフリカ系アメリカ人の食生活を比較した。南部食の多い人では少ない人と比べ、心臓疾患リスクは56%高かった。アラバマ大学のJames M. Shikany博士は「手始めにフライや加工肉を食べる回数を減らし、グリルや野菜に置き換え」るようにと述べている。

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