肥満手術で疼痛や身体機能も改善

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2016.04.8

国際部

肥満手術後の疼痛や身体機能の変化について追跡した論文が4月5日、「JAMA」オンライン版に掲載された。

重度肥満患者のための手術後の結果は、主に減量に関して報告されており、疼痛や身体機能の変化については十分ではなかった。今回の研究では、アメリカにある10の病院でルーワイ胃バイパス(RYGB)、または腹腔鏡下胃バンディング(LAGB)の手術を受けた2221人の患者を術後3年間追跡した。対象患者の78.5%が女性で、平均年齢は47歳、BMIは45.9だった。 70.4%はRYGB手術、25.0%はLAGB手術を受けていた。術後1年では、疼痛改善が57.6%、身体機能改善が76.5%、歩行時間の延伸が59.5%に見られた。膝関節の障害や腰痛を持っていた患者の3/4で改善が報告された。術後1年から3年の間では、疼痛改善が48.6%、身体機能改善が70.2%、歩行時間の延伸や膝関節・腰痛の改善は見られなかった。

1~3年の間では少し改善率の低下が見られたものの、患者の大部分で肥満手術後に疼痛や身体機能の改善、歩行時間延伸が認められたと研究者らは述べている。

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