豪州で美容外科手術にガイドライン設定

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2016.05.17

国際部

オーストラリア医事当局(Medical Board of Australia)が5月9日、美容医療および美容外科ガイドラインを発表した。対象は、資格のあるなしによらず、美容医療および美容外科業務に従事するもので、ガイドラインは患者保護を目的としている。この新しいガイドラインは2016年10月1日に発効する。

・手術前の成人患者のクーリングオフは7日間
・未成年などは3カ月
・術後の患者ケアの充実。具体的には麻酔や鎮静剤を使用した場合には、緊急時の施設を確認しておくことなど
・患者への明確な費用の提示

豪州公共法則局のオーストラリア放送協会(the ABC)は、タイトルを「医事当局が美容業界を取り締まる」とし、このニュースを伝えた。取材は、オーストラリアの医療委員会の議長を務めるJoanna Flynn氏へのインタビューで行われている。オーストラリアでは美容外科に年間10億ドル以上が使われているが、業界には規制がなく、過去10年では脂肪吸引を受けた患者の死亡例が2件あるという。

新しいガイドラインでは、患者の保護を第一に、手術に関する医師の責任を重くしたもの。また、美容外科手術を受ける未成年が増加していることから、その保護も別途考えたものとなった。オーストラリアでは、美容外科医になるには大学で学位を得た後、大学院でさらに10年の外科研修が必要とされているが、卒業した時点で「美容外科医」と名乗ることには問題がないとのこと。

 

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