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顔面へのヒアルロン酸フィラー注入量は多すぎかも?

加齢による頬(midface)のボリューム低下に、低量のヒアルロン酸フィラーを使用した例の報告が10月20日、「JAMA Facial Plastic Surgery」オンライン版に掲載された。

使用したヒアルロン酸フィラーは濃度20-mg/mLのもの。平均的注入量6.65 mLで審美的な改善が得られるが、実際には多くの場合、患者の希望にこたえるために大量の注入を行っている。今回の調査では、6.65 mLでどれほどの効果が出るかを後ろ向き研究で検討したもの。

アメリカ、フロリダ州ウェストンとカリフォルニア州サンディエゴにある美容外科医院計2件で実施された成人患者61件のヒアルロン酸フィラー注入の有効性と患者満足度を評価した。患者の75%は白人で、ほかアフリカ系、ヒスパニック系、アジア系の患者が含まれた。3人以外はすべて女性だった。患者の評価はGlobal Aesthetic Improvement Scale(グローバル美的改善スケール)を用いて、施術後1、3、6、12カ月後に行った。施術前の頬の平均ボリュームは16.mLだった。施術12カ月後に症状の改善・適度改善を報告した患者は82%、結果に満足している患者は84%だった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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