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リバウンドは脂肪を蓄えるスイッチになる

ヨーヨーダイエットは体重増加の引き金になるかもしれないという研究報告を12月4日、エクセター大学のプレスリリースが伝えた。

英国エクセター大学およびブリストル大学の新しい研究によれば、リバウンドを繰り返すダイエット(ヨーヨーダイエット)を脳が短期間の飢餓状態にあると解釈し、将来不足するであろう栄養のために脂肪を蓄えるように指令を出す可能性を明らかにした。これは、低カロリーダイエットを試す人が、ダイエットしていないときにしばしば過食になり、結局は減量できないという理由を説明できるかもしれない。一方で、ダイエットをしない人では将来の食糧供給が予測できることを脳が学び、あまり脂肪を貯えないと考えられる。

「Evolution, Medicine and Public Health」に掲載されている、鳥などの観察に基づいた研究結果からは、動物は体重を増やすことで食糧不足に対応する。そのため餌が見つかりにくい冬季にそなえて体重を増やすようにできている。研究者らはこの事実を基に、食糧供給が豊富であるか、限られているかを知る動物の数理的モデルを開発。このモデルにより、ダイエット中のように食糧供給がしばしば制限されることを知っている場合には、食糧不足の間に体重を増えることを示したという。

エクセター大学心理学部の上級講師Andrew Higginson博士は「意外にも、私たちのモデルは、ダイエットの平均的な体重増加がダイエットしない人よりも大きくなると予測した。減量のために最も良いことは、食事を着実に取ること。私たちの研究成果からは、今より少しだけ少ない食事量を定期的に摂り続け、もう少し体を動かせば、低カロリーダイエットより確実だと」Higginson博士は述べた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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