理研、アトピー発症に関するゲノム領域の発見に成功

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2013.06.14

編集部

独立行政法人理化学研究所(理研)は、アトピー性皮膚炎の遺伝要因の研究で、アトピー発症に関連する4つのゲノム(遺伝情報)領域(=グラフ)を新たに発見したことを明らかにした。

今回の研究では、免疫関連疾患を解析するイムノチップ解析という手法を用いて、アトピー性皮膚炎の遺伝要因を解明。発見した4つのゲノム領域とその近くの領域には、免疫応答に関与する遺伝子や自然免疫と獲得免疫を制御するタンパク質、抗体遺伝子の再構成に重要な働きをする遺伝子のほか、かゆみに関わる神経成長因子受容体が存在していることが明らかとなった。また、2カ所のゲノム領域は日本・中国と欧州で遺伝要因が共通であることも突き止めている。

理研はこの研究結果を、今後のアトピー性皮膚炎における臨床研究の仮説立案や治療標的分子の絞り込みに活用する予定。

図1

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