しわ取り接着パッドの効果をテストする
2017.09.14
国際部
目じりのしわに効果があるとする「しわ取り接着パッド」の効果と安全性の試験報告が8月28日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。
現在、ボツリヌス毒素、ピーリング、レーザーなどの方法、またトレチノイン、ビタミンC、α-ヒドロキシ酸、ナイアシンアミド、キネチン(N6-furfuryladenine)などが老化によるしわ取りに有効とされている。最近ここに革新的な「しわ取り接着パッド」と呼ばれる製品が登場した。手ごろな価格、局所作用、非侵襲的で容易に入手可能であるが、その効果はまだ明らかではない。「しわ取り接着パッド」は理論的には局所的な筋肉収縮作用を減少させ、既存のしわの深さの改善、新しいしわの予防ができるというものである。
今回の研究は、接着パッドのしわ取り効果と効果の存続期間、安全性の評価を目的とした。39人の被験者が今回のプラセボ対照研究に参加した。短期試験では、接着パッド30分間の使用ののち、15分、30分および60分後の測定を行った。長期試験では、毎晩接着パッドの使用を4週間続けた後に測定を行った。短期および長期の試験のエラストマー(弾力性)測定値平均の分析からは、15分後、30分後および60分後には有意な効果は示されなかった。皮膚の粗さの測定値分析では、短期試験では15分後、長期試験では60分まで有意な改善が見られた。この変化はパッドを着けなかった対側では見られなかった。