グループエクササイズはストレス軽減にも効果
2017.11.7
国際部
一人で黙々と運動するより、グループエクササイズをする方がストレスを軽減し、生活の質を改善するという研究結果が、「Journal of the American Osteopathic Association.」11月号に掲載された。
今回の研究の対象となったのは、心身ともに強いストレスを受けている医学部の学生。彼らのストレス軽減および生活の質(QOL)改善に対する運動の効果を検討した。研究に参加した米ニューイングランド大学でオステオパシーを専攻する1,2年生69人のデータを分析した。研究は12週間の無作為化試験で行われ、参加者を体幹を鍛えるワークアウトプログラムCXWORX30分間のグループレッスンに参加する群、1人でまたは多くとも数人でランニングやウェイトリフティングを行う群、運動をしない対照群の3グループに分けた。参加者は4週間に1回、「ストレススケール調査」と、身体的、精神的および感情的QOLを評価するための「視覚的アナログスケール調査」に回答した。
その結果、試験参加時と比較して、12週間後にはグループフィットネスに参加した群の学生で身体、精神、感情的QOLそれぞれに改善が見られた。ランニングやウェイトトレーニングに参加した学生では精神的QOLのみ改善した。運動をしない群では変化はみられなかった。「毎週のグループフィットネスクラスに参加することは、医学生の感情的幸福およびストレスレベルを改善するための解決策となり得る」と結論された。