にきび治療において保湿剤のニーズ高まる

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2018.02.6

編集部

にきび治療において、副作用を予防できる保湿剤のニーズが高まりつつある。

にきびについては、思春期後も悩む人が多く、皮膚科への通院患者も増加傾向にある。これまでにきび治療薬は多々市場に出回っているが、2020年には220億円市場に成長することが見込まれている。

ただ、にきび治療薬には副作用がある。例えばディフェリンゲルを使用すると刺激を感じたり乾燥を感じる人もおり、保湿剤を塗ることが有効であるという認識が高まりつつある。

ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社(東京都港区)は、臨床皮膚医学に基づいたスキンケアシリーズ『NOV』を展開。『ACシリーズ』では、にきびの原因の一つであるアクネ菌の栄養源になりにくい油性成分を採用しており、べとつかず、うるおいバランスを整える。

『NOV』の対象肌は幅広く、単純なスキンケアにとどまらず、疾患肌まで使用できること。同社は、皮膚科の先生への定期的な訪問、大学との交流を通じて、臨床医から直接意見を吸い上げ、治療を妨げずに肌を健やかに保つスキンケアの開発を目指している。目下、『NOV』の推奨医療機関は全国8000カ所にものぼる。

昨年には、乾燥や肌荒れを防ぐ全身用保湿クリーム『スキンクリームD』を販売開始した。アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、老人性乾皮症といった治療においては、保湿の必要性が高まっており、副作用の予防として使用できるものが求められていた。

一方で、医療用医薬品の皮膚保湿剤をアトピー治療用として処方してもらっておきながら、美容目的で使用している実態が明らかになっており、医療用保湿剤の適正使用が議論になっている。

こうしたことを背景に、高齢化による乾燥肌、乾燥しやすい住環境などの社会問題も合わせて、顔だけでなく全身、女性だけでなく小児、男性、高齢者まで保湿が重要になってきている。

『NOV』では、品質・安全性・精製度ともに同社の基準をクリアした原料のみを使用。肌に負担にならないものを選び抜いている。また、実際の商品化にあたっては、各種安全性試験を実施。皮膚刺激性を判断するバッチテストなどのほか、一時的な刺激を判断するスティンギングテスト、にきびの原因になりやすいか否かを判断するノンコメドジェニックテストなどを実施している。

同社では、にきび肌ケア製品として『Aシリーズ』『ACシリーズ』『ACアクティブシリーズ』を展開している。『Aシリーズ』と『ACシリーズ』は治療の補助としても使用でき、副作用を予防でき、治療を安心して継続していけることが期待できる。『ACアクティブシリーズ』はセルフケアや、治療後の健やか肌の維持を狙っている。

参考リンク
常盤薬品工業株式会社

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