コーセー、“理想顔”画像をつくる「美顔化システム」を開発

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2018.02.20

編集部

株式会社コーセー(東京都中央区)はこのほど、明治大学 総合数理学部教授の荒川薫氏と共同で、撮影した顔画像をもとに調整されたデジタル画像を繰り返し選ぶことで、“理想顔”の画像を作り出すことのできる「美顔化システム」を開発した。

「美顔化システム」は、まず撮影した素顔画像のデータから、「毛穴」「しみ」「しわ」「色相」「明度」のデータを、高精度に抽出・判別し、各パラメータを変化させた画像として十数枚程度をランダムに表示する。次に、表示された画像の中から、お客の好みの画像を選ぶ作業を数回繰り返し行うことで、その人の“理想顔”画像が作成されていく。

この“理想顔”画像は「毛穴」「しみ」「しわ」が16段階、「色相」、「明度」が32段階で変化させた約400万通りの顔画像パターンから選択されることになる。今回のシステムは、感性的な評価をする場合など「アルゴリズム化」できない時に適用される「対話型進化計算」という手法を導入しており、人とコンピューターがコミュニケーションを取りながら“対話”していくことで、無数あるパラメータ変化の組み合わせの中から、短時間でなりたい“理想顔”の画像を選択することが可能となる。

今回の研究は、2016年米国で開催された「The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists(IFSCC)オーランド大会」において発表した。今後は、今回の研究成果を応用し、お客とのコミュニケーションツールとしての活用を目指すとしている。

参考リンク
株式会社コーセー

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