自然閉経年齢に魚、豆、精製米などが関連
2018.05.8
国際部
女性の自然閉経に影響するいくつかの食品がと規定されたという研究結果が4月20日、「BMJ Open」オンラインに掲載された。英国女性の平均閉経年齢は51歳。遺伝的、行動・環境的、社会人口統計学的、ホルモン機構などの健康関連因子など、閉経年齢と関係があると考えられている要因は多い。また、閉経時期は早ければ骨粗しょう症やうつ病、また心臓血管疾患や冠動脈疾患などのリスクと、遅ければ乳がん、卵巣がん、子宮内膜がんのリスク上昇と関連しているという研究も報告されている。
今回の研究は、英国の大規模コホートUK Women’s Cohort Studyから、調査期間の4年で自然閉経を経験した40~65歳の女性914人を対象とした。自然閉経の定義は連続12か月以上の月経停止とした。調査開始時に食物頻度に関するアンケート調査を実施した。自然閉経時の食事と年齢の関連性を評価には、交絡因子を調整する回帰モデリングを使用した。
その結果、脂肪の多い魚および新鮮なマメ科植物の摂取量が多い人では、自然閉経が遅かった。精製されたパスタと米は、早期閉経と関連していた。ビタミンB6および亜鉛の摂取量が多いことと自然閉経が遅いことにも関連が見られた。