1999~2014年、アメリカは肥満傾向にある

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2018.06.14

国際部

アメリカでは1999年から2014年にかけて、肥満が増加傾向にあることが、米国栄養学会(American Society for Nutrition)の年次学術集会「Nutrition 2018」(6月9~12日、アメリカ・ボストン開催)で発表された。

この発表は、米国インディアナ州Ball State University栄養学部のYoufa Wang教授らによる、米国における社会経済的、民族的集団および地域別の肥満率の時間傾向および格差を体系的に調べることを目的とした研究によるもの。1999-2020年の国民健康栄養調査調査(NHANES)および2011-2016年行動リスクファクターサーベイランスシステム(BRFSS)のデータを分析し、アメリカにおける成人および子供の肥満予測を実施した。

2030年までに傾向が続くならば、ほとんどのメキシコ系アメリカ人は過体重および中心性肥満と推計された。その内訳は、成人の半数が肥満、未成年では6~11歳の33%および12~19歳の50%が過体重および中心性肥満とされた。1999~2014年の間に中心性肥満は着実に増加し、2030年までに男性は55.6%、女性は80.0%、小児女子では44.0%、小児男子では39.0%に達すると予測された。

研究者らは「米国の肥満および過体重の有病率は、2009年から2012年にかけて特に上昇傾向にある。性別、年齢、人種/民族、地域によって大きな差が見られるため、持続可能で、効果的、かつ文化背景的に調整された介入が必要」としている。

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