【連載】この中小化粧品会社に注目㉕スパーティー(下)~6億円の資金を調達しスキンケア事業に活用~

2020.11.25

特集

編集部

スパーティーは、OEⅯ先企業の無許可製造による商品回収、製造工場の新規確保などを乗り越えて事業のさらなる拡大に打って出た。
一人ひとりの紙質や好みに合うよう処方をカスタマイズしたヘアケア「メデュラ」のネットでの訴求力浸透と販売増加に続いて2019年4月に開発に着手し、2020年5月に市場投入したスキンケア「ホタル」(写真)を商品化して市場投入した。
ホタルは、化粧水と乳液の2商品。「良い製品はたくさんあるけど自分に合うものが選べない」という多くの女性の悩みに応えて開発したパーソナライズスキンケアブランド。
スマホで肌に関する10の質問とカメラ撮影による解析から肌状態を測定。約11万通りの肌診断結果から最適な処方で調合して届ける。また、季節や環境によって変化する肌に合わせて再診断し、処方を変更することも可能。
特に、ホタルは、カメラで肌分析できるネット対応バーチャルメイクアップ。「コロナ禍で、店頭での診断は気が進まない」という個人が家で気軽に診断できて自分に合った化粧品が手に入ることから購入するケースが相次ぐ状況。

同社では「性能だけでなく精度も含めた体験設計全体で顧客に選ばれる」として現在、シャンプーの「メデュラ」と同じようにフィードバックをしてもらい、注文のたびに処方を変えられるように改善し、処方数も増やしている。
同社は、メデュラやホテルの事業拡大を図るため2019年12月に総額6憶円に上る資金調達(丸井グループのD to C、Xテックベンチャーズ、アカツキ、ジンズホールディングス等が投資)を実現した。
調達した資金は「メデュラ」等の常設店舗(小売り店舗)を都内に開設(2020年3月)する一方、2020年7月にD to Cパーソナライズを支援する新たなサービスの提供などに活用した。

D to Cパーソナライズ支援サービスは「メードツーオーダーストア」をコンセプトとした新概念の店舗のこと。
この店舗に行くと顧客に合ったさまざまなパーソナライズ製品を提案してくれる次世代型店舗の位置づけ。
ショッピングカートサービスを提供している企業等と組んで、パーソナライズD to Cブランドに必要なすべての問題解決(ソリューション)を提供する新概念の店舗網を今後、段階的に増やしていく方針。
ただし、コロナの影響がいつまで続くのか、不透明なことから、どのタイミングで店舗展開していくか、状況を見ながら進める意向。

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