(84)石澤研究所/上 ~高機能化プチプラ化粧品の企画・開発に強み~

2021.09.30

特集

編集部

化粧品メーカーの石澤研究所(東京都渋谷区)は、化粧品の企画・開発力と販促に事業としての特徴と強みを持つ。

同社は、1989年12月に設立し「びっくり箱をひっくりかえしたみたいに、個性豊かで、ユニークなこだわりの商品をどんどん世に送り出したい」―という基本理念で化粧品事業を展開してきた。

同社の全社員がマインドにしているのが「全員営業・全員企画」―。職種を兼任するのではなく部署や業務内容に関わらず顧客の気持ちに寄り添い、顧客の声に真摯に耳を傾け、社員全員で知恵を絞りアイデアを出し合うことで、すぐにカタチ(商品化)にしていく。

創業してから現在までに自社で開発したオリジナル化粧品を市場投入した累計商品化数は、約800品種に上る。

現在でも年間50品目程度のメイク、スキンケア、ヘアケア、ボディケア製品を開発・販売するなど「毎月、数点は新規開発して販売する」など新商品開発力には目を見張るものがある。

現在市場で販売している主な自社オリジナル化粧品は「歯磨撫子」(歯磨き)、「透明白肌」(写真=スキンケア)、「デビルズトリック」(ヘアカラートリートメント)、「紫外線予報」(UVケア)、「ゲルマバス」(入浴剤)、「植物生まれ」(オレンジシャンプー&トリートメント)、「ラブドロップス」(アイライナー)などバラエティに富む。

いずれも10代から20代の若い女性をターゲットにして商品開発した。中には、ニキビ対応の薬用化粧品で、低価格品のプチプラ商品もある。しかし、高機能成分を配合して商品化するなど単にプチプラ化粧品とは言えない高機能化粧品もみられる。

販売は、オンライン通販や流行に敏感な若い女性が訪れるバラエティショプ、ドラッグストアなどを中心に販売している。

ともあれ、圧倒的な企画力と開発スピードを武器に高機能化プチプラ化粧品を商品化して次々と市場に投入する点に同社の強さがある。

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