連載8・鈴木ハーブ研究所 (下) ~広告クリエイティブ、LPの両軸でUGC活用図る~
2021.11.18
編集部
鈴木ハーブ研究所は、広告LP(訪問者が最初に着地するランディングページ)の改善に取り組み、化粧品販売の向上に繋げるなど販促効果を上げている。
通販事業における商品の販促は、デジタル広告を使って新規顧客に、いかに商品をアピールして訴求を高め、購入に繋げるか、が重要な問題となっている。
だが、デジタル業界は、変化が速く競合商品が次々と出てくる状況下、競合する商品に埋もれず自社商品の良さを浸透させていくことには、相当の困難さが伴う。
同社は、これまで新聞広告を中心とした販促活動を行ってきたが、デジタル化進展で、顧客の購買行動は多様化し、スマートフォン経由の購買も増加している状況にある。
こうした背景から同社は、デジタル領域でのマーケティング施策を注視し、広告においては、効率的に「CVR」(デジタル広告経由での顧客転換率=購入や申し込みなどを示す指標)や「CPA」(顧客獲得単価=新規却を獲得するのに費やした1人当たりのコストを示す指標)を重視して成果をあげていくことが「今後の通販事業にとって重要」として広告LP の改善に取り組んだ。
同社が手掛ける化粧品は、顧客の悩みを改善するものがメイン。こうした商材は、購入を検討する際、実際に商品を使った他のお客様の体験談の関心が高く、体験談があることが購入の後押しになる傾向がある。
そのため同社は「広告LPに口コミコンテンツを掲載することで、購買率の向上に繋がる」と考え、口コミコンテンツの1つであるSNS上のUGC(一般ユーザーに代って制作・生成されたコンテンツ)を活用できるLETRO(ECの売上向上に直結するUGC活用ツール)を導入した。
口コミのなかでUGCを活用しようと考えたのは、同社がモニブラファンブログ(モニログ)でUGCを生みだす施策に取り組んでいたこと。モニログの活用でインスタグラム上のUGCが増えてきたということも要因。
さらに、ここへきて動画UGCの活用も始めている。商品の様子を伝えるためのハウツーコンテンツとして使っている。動画を活用することで顧客に商品への理解を深めたいとの狙い。
こうしたUGC活用施策によって一番効果を実感しているのは、CVRの改善。UGCを表示させることで、たくさんの人が使っている商品であることが伝えられること。さらに表示されているUGCをクリックすると、投稿した方のインスタグラムにアクセスして詳しい投稿内容を確認することができる。今後、UGC活用を図る方針。