世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

乳がん発症の13件に1件は「飲酒」が原因

英国では今年10月に、政府機関のイングランド公衆衛生サービス(Public Health England:PHE)と、英国の独立慈善団体で広く飲酒に関する教育と啓蒙を行うDrinkawareが共同で「Drink free days campaign」をスタートした。「Drink free days」とは、まったく飲まない日を指し、日本語では「休肝日」という言葉で知られる。飲酒量の調整や禁酒、断酒は実際には難しいため、「飲まない日」を設けることで全体の飲酒量を減らそうという作戦である。

乳がん啓蒙月間(Breast Cancer Awareness Month)スタートに合わせて10月4日には、PHE公式ページに「乳がん症例の13件に1件はアルコールが原因」というタイトルのニュースが掲載された。英国での乳がん発症は年間5万5100件。このうち13件に1件は飲酒が原因の乳がんとされている。アルコールは血流中のエストロゲン濃度を上昇させ、エストロゲンの長期曝露は乳がん発症リスクを高めるのだという。PHEとDrinkawareは、乳がんや肝臓疾患、心臓病などのさまざまな健康リスクを減らすために、「休肝日」を増やし、自分の飲酒量の把握をすることをすべての女性に奨励している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP