1日3個のキウイフルーツで便秘解消
2019.05.14
国際部
軽度の便秘の解消にキウイフルーツが効果的だったという研究結果が5月3日、「Journal of Nutritional Science」オンラインに掲載された。
本研究では計32人の参加者が16週間の無作為化単盲検クロスオーバー試験に登録された。参加者は、1日3個の「Zesy 002」キウイフルーツまたは1日14.75gのサプリメント(オオバコ繊維を5g/日含む)を4週間のウォッシュアウト期間を挟んでそれぞれ4週間摂取した。「Zesy 002」は黄肉種(サンゴールド)キウイの一種で、ほかのキウイよりもビタミンCが豊富なことでも知られる。参加者は試験期間中毎日、排便習慣日記をつけた。主要評価項目は、完全自発性腸運動(CSBM)の頻度とした。副次的評価項目は、消化器系の症状、腸の動きと便の形態とした。
その結果、1週間当たりの完全自発性腸運動の回数は、ベースライン時3.3回、食物繊維摂食期間4.5回、キウイフルーツ摂食期間6.3回と、キウイフルーツ摂取中に有意に多かった。キウイフルーツ摂食期間には、便が柔らかく、腸の緊張がより少なくなることで便の粘稠度も改善された。また、胃腸の不快感、腹痛、便秘および消化不良も改善されることが確認された。