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ブルーベリーは血管内皮機能を改善する

毎日カップ1杯のブルーベリーの摂取がメタボリック症候群の患者の血管および心臓代謝機能の改善効果があることが528日、「American Journal of Clinical Nutrition」オンラインに掲載された。

アントシアニンに富むブルーベリーの摂取が、糖尿病および心血管疾患リスクを低下させるという先行論文が発表されている。今回は心血管疾患リスクの高い患者を対象に、ブルーベリーの効果を評価する6カ月間の長期無作為化対照試験を実施した。試験参加者は115人(年齢63±7歳、男性68%、BMI31.2±3.0)で、ブルーベリー1日の摂取を75g150g、なしの3グループに無作為化して比較した。

その結果、150g摂取(カップ1杯)グループで内皮機能の改善および環状グアノシン一リン酸濃度の低下が確認された。アントシアニン由来のフェノール酸代謝物の総濃度は血清および24時間尿中で用量依存的に有意に増加した。インスリン抵抗性、脈波伝播速度、血圧などへの影響は見られなかった。75g摂取およびプラセボグループではこれらの心血管バイオマーカーへの影響はなかった。メタボリック症候群患者では1日カップ1杯のブルーベリーが心血管疾患リスクを1215%減少させると予測された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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