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ヘアケア製品のWen by Chaz Deanに光毒性確認されず

ヘアクレンジングコンディショナーの光毒性評価の結果が9月2日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

サロン発のヘアケア製品ウェン バイ チャズディーン(Wen by Chaz Dean:WCD)のヘアクレンジングコンディショナーに関連する健康への悪影響として皮膚への赤み、熱感、および刺激の症状などが起こる可能性への疑念が提起されていた。化粧品・パーソナルケア製品等に含まれる成分の光活性化は、皮膚の有害反応に関連する可能性があるため、今回の研究ではWCDヘアクレンジングコンディショナーの光毒性の可能性を評価し、適用性を実証した。

試験ではまず、マウス胎児由来のBalb/c3T3線維芽細胞を1時間被験物質に曝露した。インキュベーション後、処理された3T3細胞の1セットに5 J/cm2の太陽光模擬光(SSL)を照射し、処理された3T3細胞の複製セットを暗所に置いた。 UV照射後の細胞の生存率はニュートラルレッドアッセイで評価した。SSLに曝露した3T3細胞と非曝露の3T3細胞の細胞生存率の違いから、試験品の光毒性の可能性を決定した。

その結果、今回の試験条件下で、WCDヘアクレンジングコンディショナーは光毒性を示さなかったが、陽性対照品は強い光毒性が確認された。これらの結果を総合すると、WCDヘアクレンジングコンディショナーの使用が消費者に光毒性を引き起こすとは予想されないと研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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