ニキビ痕治療に多血小板血漿療法は有望
2020.02.19
国際部
ニキビ瘢痕の治療に有望とされる多血小板血漿の効果を系統的レビューとメタ分析で評価した研究論文が2月15日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。萎縮性にきびの傷跡に対する多血小板血漿(PRP)は有望であるという報告は多いが、これまで、この治療法の有効性に関する体系的なレビューやメタ分析は行われていなかった。
そこで今回の研究では、PubmedおよびCochraneライブラリデータベースを検索して、2019年5月1日より前に公開された関連研究を検索。8件(対象者:顔面全体153人、部分のみ158人)のレビューと、6件(対象者241人)の定量分析を実施した。
その結果、マイクロニードルまたはサブシジョンを用いたPRPが、瘢痕重症度スコアの統計的に有意な減少を示した。また、マイクロニードルまたはサブシジョンのみの治療よりPRPとの併用の方が、さらにPRP以外の方法との併用療法よりも有効であることも示された。