グルテンの摂取は認知機能に影響せず
2021.05.27
国際部
一般女性のグルテン摂取が認知機能障害と関連していななかったという研究結果が5月21日、「JAMA Network Open」に掲載された。
グルテン不耐性やセリアック病患者のために考案された食事法であるグルテンフリー。最近では、減量効果や美肌効果を期待する一般の人にも広く利用されるようになっている。さらに、認知機能を中心とする抗老化効果も示唆されているが、グルテンフリー食の対象となる疾患のない人でのデータは不足している。
今回は、米国の「看護師健康調査II」に参加したセリアック病ではない女性13494人(平均年齢60.6歳)を対象に、食事データと認知機能データの分析を実施した。その結果、人口統計学的およびライフスタイルの危険因子で調整後、グルテン摂取量の最高五分位と最低五分位との比較で、認知スコアに有意差は見られなかった。