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ビタミン、カルシウムサプリと死亡率の関連

女性に対するサプリメント使用の長期的な健康への影響を調査した結果が10月10日、「Archives of internal medicine」オンラインに掲載された。

米国アイオワ州で行われたIowa Women’s Health Studyに参加の3万8772人の女性を対象に、総死亡率とビタミン、ミネラルサプリメントの関連を検討。1986年ベースライン時の平均年齢は61.6歳だった。サプリメントの使用は1986年、1997年、2004年に自己申告データを基とした。2008年12月31日までにアイオワ州保健局から合計1万5594人の死亡(40.2%)が確認されている。

その結果、多変量調整後の比例ハザード回帰モデルでは、マルチビタミン、ビタミンB6、葉酸、鉄、マグネシウム、亜鉛、および銅のサプリメントは、サプリメント不使用の対照との比較で総死亡率のリスク増加と関連していた。カルシウムサプリメントの使用は反比例の関係にあった。これらの結果から、年配の女性では、一般的に使用されているいくつかのビタミンとミネラルの栄養補助食品が、総死亡リスクの増加と関連している可能性があり、この関連性は鉄サプリメントで最も強かった。多くの先行研究の結果とは対照的に、カルシウムはリスクの低下と関連していた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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