地中海式食事法を使用したITベースの栄養介入の有効性を評価したシステマティックレビューが10月19日、「Nutrition Reviews」オンラインに掲載された。

地中海式食は、太りすぎや肥満に関連する健康上の負担を軽減するための潜在的な方法として提案され、人気のある方法である。今回のレビューでは、地中海式食のデジタル介入に関する文献から有効性、ベストプラクティスを調査した。文献は、英語、フランス語、スペイン語、アラビア語、イタリア語で2020年4月までに出版されたものとし、15の出版関連データベースで検索を実施した。

その結果、検索基準を満たす15の文献が特定でき、うち10つの文献がオンラインによる介入で提供され、5つの文献がスマートフォンアプリを使用して提供されていた。オンライン地中海式食介入の大部分は、特にエビデンスに基づいたベストプラクティスの栄養教育介入をモデルにした場合に効果が高かった。また、身体活動の増加、高密度リポタンパク質コレステロールレベルの増加、総高密度リポタンパク質コレステロール比の低下など、健康行動や健康転帰を促進するのにも効果的だった。スマートフォンアプリ地中海式食介入の有効性を評価するには文献数が少なく、さらに調査が必要と考えられた。