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ニキビのピーリング、経口イソトレチノイン併用で効果促進

ニキビに対する30%サリチル酸ケミカルピーリングに低用量経口イソトレチノインを同時投与した場合の効果を検討した試験結果が3月14日、「International journal of dermatology」オンラインに掲載された。

中等度から重度のアジア人ニキビ患者33人を今回の前向き無作為化分割顔研究に登録した。全患者に経口低用量(0.2–0.4mg/kg/d)イソトレチノインを投与し、30%サリチル酸ケミカルピーリング施術の有無で無作為化した。ケミカルピーリングは2週間おきに4回行い、病変数、グローバルニキビ評価システム(GAGS)スコア、皮膚指数(メラニン、紅斑、毛穴、およびテクスチャー)、水分量、および経表皮水分喪失(TEWL)を、0、2、4、6、および10週目に評価した。また、副作用、有効性、および患者満足度も評価した。

最終的に計29人の患者が試験を完了した。ケミカルピーリングと組み合わせた経口イソトレチノインは、イソトレチノイン単独と比較して応答時間を短縮し、4~6週間でGAGSスコア、病変数、および有効性が大幅に改善された。10週目に評価されたメラニン、紅斑、毛穴、およびテクスチャーの皮膚指数にも改善が見られた。ケミカルピーリングの有無にかかわらず、経口イソトレチノインは病変クリアランスに効果的だった。副作用は一時的で許容範囲内であり、悪影響は観察されなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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