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専門医が最も関心を寄せている新研究は肺がんと乳がん研究

世界の医療従事者向けクラウドサービスを展開する米Sermo(サーモ)は、18日、専門医が関心を寄せている新研究について調査結果を発表した。米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会に合わせて実施した新調査から、参加するがん専門医の半数(47%)近くが肺がんについて発表される新データに最も関心を寄せており、次いで、がん専門医の44%が乳がんの新データへの関心が高いことが明らかになった。

同社は、2022年4月27日〜5月6日に、米国と欧州主要5カ国のがん専門医とがん専門医/血液専門医300人以上を対象にがん研究および世界的流行病が診療対象の患者に与える影響についての調査を実施した。

調査の結果、がんの専門医は今回のパンデミックが現在および将来のがん患者に与える影響について懸念していることが分かった。調査対象となったがん専門医と血液専門医の4分の3以上(76%)が、診療において患者が世界的流行病によって予約や治療を遅らせたことがあると回答した。また、調査対象の半数以上(52%)が、自身の診療においてがん検診の受診率が低下していることに懸念を示した。最も多かった報告は、マンモグラフィー検査(74%)と大腸内視鏡検査(70%)の減少だった。

そのほかにも、世界的流行病が診療対象の患者に与える影響として、下記の懸念があげられた。
◆調査対象となったがん専門医と血液専門医の半数(51%)が、都市が日常に戻ることを急ぐ中、診療対象のがん患者は「取り残された」ように感じていると回答。
◆既に感染したがん患者にとって、COVIDの後遺症は深刻な問題になっている。調査対象のがん専門医と血液専門医の3分の2(66%)が、既に感染したがん患者を診療している場合、これら患者はCOVID後遺症の問題に対処していると回答。
◆調査対象のがん専門医と血液専門医の大部分(89%)が、診療している適格患者に2回目のブースター接種を推奨したと回答。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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