1日1個のアボガドで内臓脂肪組織減少せず
2022.07.8
国際部
内臓脂肪に対する1日1回のアボカド摂取の効果を検討した無作為化試験の結果が7月5日、「Journal of the American Heart Association」オンラインに掲載された。
今回、1日1つの大きなアボカドを6か月間摂取した結果を日常の習慣的食事と比較した結果を多施設無作為化並行アーム試験の HAT試験(Habitual Diet and Avocado Trial)を設計した。対象者は1008人だった。
その結果、主要評価項目と規定した介入期間中の内臓脂肪組織量の変化は、アボカド摂取グループと習慣的食事グループの間で有意差はなかった。副次的評価項目の肝脂肪、高感度C反応性タンパク質、およびメタボリックシンドロームついてはグループ間の違いが認められた。その他の追加および事後測定値の変化(体重、体重指数、インスリン、HDL、LDL、総コレステロールなど)は 2つのグループ間で類似していた。1日1個のアボカドを食事に追加しても、内臓脂肪組織の量は減少せず、心血管代謝障害に関連する危険因子への影響は最小限だったことが示された。