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炎症性皮膚疾患に高強度パルス光治療が効果

炎症性皮膚疾患に対する高強度パルス光治療を評価したレビュー結果が8月1日、「Lasers in Medical Science」オンラインに掲載された。近年、医療美容の分野では高強度パルス光 (IPL) が一般的に使用されているが、炎症性皮膚疾患治療におけるIPLの結果は不明である。

今回の研究では、さまざまな炎症性皮膚疾患治療におけるIPLの使用に関する臨床的エビデンスを評価した論文をPubMedおよびWeb of Scienceデータベースで関連する出版物を検索し、42件の研究を特定、レビューを実施した。対象の炎症性皮膚疾患は、尋常性ざ瘡、酒さ、乾癬、化膿性汗腺炎、アトピー性皮膚炎、Riehl’s melanosis、エリテマトーデス、皮膚サルコイドーシス、毛嚢胞および色素性扁平苔癬だった。

その結果、炎症性皮膚疾患に対するIPL治療の有効性が説明され、評価されていた。エビデンスはIPL治療が尋常性ざ瘡および酒さを効果的かつ安全に改善できることを示唆していた(推奨グレード B)。上記記載外の炎症性皮膚疾患は、IPL治療を一時的または補助的な治療として使用できる (推奨グレード C および D)。主な合併症には、一過性の紅斑、浮腫および疼痛が含まれ、色素沈着過剰、水ぶくれ、一部の人では灼熱感が生じる可能性がある。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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