ダイエットに成功した人の心理的変化を追跡した研究結果が8月6日、「PLOS ONE」オンラインに掲載された。

ダイエットの成功は心臓疾患リスクの減少や、健康な生活を得られるなどの利点がいっぱいだが、精神的・心理的な利点はどうだろうか？ 約2000人の肥満成人対象に、経時的に調査を実施した。参加者は4年間の体重が5％以上減少したものと、増加したもの、5％以内の変化で安定とした3つのグループに分けられた。

抑うつ気分を持った人の割合は、体重増加や安定のグループに比べ、体重減少グループで高かった。健康レベルが低いとする人の割合も体重減少グループで多かった。高血圧、高トリグリセリド（血液中に中性脂肪が多い）の人の割合は体重減少グループで少なかった。研究者らは、ダイエットの健康効果以外に、精神・心理的影響も調査する必要性を示唆している。