シニア女性にワコールが調査、健康寿命を延ばすカギは歩くこと
2014.10.15
編集部
株式会社ワコール(京都府京都市南区)は、65歳以上の女性516人に「歩くこと」に関するアンケート調査を行い、10月14日に結果を発表した。健康のため積極的に歩こうと考えているものの、歩くことへの悩みや不安を半数以上の人が持っていることがわかった。
調査では、79.5%が普段から意識して歩くことを心がけており、「健康のため」「脚の筋力を鍛えるため」「体力をつけるため」と健康維持を目的に行っている。
意識的に歩いているものの、1日あたり歩く時間は「1時間未満」75.6%と短く、その理由は「ひざの痛み」22.5%、「疲れやすさ」17.6%、「腰痛」16.9%、「つまずきやすい」11.4%などが挙げられ、52.3%の人が何らかの悩みや不安を感じている。
ロコモティブシンドロームについて「内容まで知っている」20.9%に留まり、「名前だけ」39.0%、「知らない」40.1%と認知率は低く、一般的に浸透していない様子がうかがえた。
同社は「ロコモティブシンドロームへの認知度はまだまだ低いが、約8割の人が意識的に歩くことを心がけている。だが、歩くことに悩みや不安を持っている人もいるので、歩きやすさをサポートする商品を提供していきたい」とまとめている。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になること。原因は、加齢や運動不足に伴う身体機能の低下や関節リウマチや筋力低下などによる運動器自体の疾患が挙げられる。
厚生労働省では、介護を必要とせず自立した生活ができる健康寿命を延ばすため、ロコモティブシンドローム予防啓発活動を推進している。
- 参考リンク
- 株式会社ワコール