あなたが選んだダイエット方法で、体重が減るとは限らない
2015.06.22
国際部
自分で選んだダイエット方法と効果的な体重減少の関係を調査した論文が6月16日、「Annals of Internal Medicine」オンライン版に掲載された。
アメリカの退役軍人センター病院で、BMI30以上の肥満患者207人を対象に48週間の試験が開始された。参加者は、肥満以外は健康体で、痩せたいと考えている74歳以下の男女。ダイエット方法は低炭水化物と低脂肪の2種類とした。自由選択のグループ105人にはダイエット方法を自分で選んでもらい、58%(61人)が低炭水化物ダイエット、42%(44人)が低脂肪ダイエットを選択した。12週後5人が方法を変えた。87%(83%)が試験を終了した。もう1つのグループでは低炭水化物ダイエット 53人 (52%)、低脂肪ダイエット49 (48%)に無作為に割り付けた。試験終了時点で、自由選択グループでは5.7キロ、割り付けグループでは6.7キロの推定体重減少が確認された。
研究者らの予測に反して、自分でダイエット方法を選択しても体重減少につながらないことが分かった。今回の研究では2つのダイエット方法のみだったが、ダイエット方法の選択肢を与えても、体重は減少しないことが示唆された。