就寝時刻と肥満の関係
2015.10.7
国際部
睡眠不足が肥満の原因になるという研究が多く出されているが、今度は、寝るのが遅くなると太りやすくなるという研究結果が「Sleep」10月号オンライン版に掲載された。
米国カリフォルニア大学バークリー校のLauren D. Asarnow氏らによる研究。思春期から成人になるまでの期間、就寝時刻と体格指数(BMI)の関連を追跡調査で検討した。データは1994-2009年のthe National Longitudinal Study of Adolescent Health研究から3342人の青少年を対象とした。
その結果、就寝時刻が遅い人は、青年期から成人期にかけてのBMIの増加と関連していた。就寝時刻が1分遅れるにつき、BMIは0.035 kg/m2増加した。これの結果は、人口統計学的特性およびベースラインのBMIで調整した後にも有意だった。ファストフードの消費量が、就寝時刻とBMIの関係の重要な要素の一つだった。研究者らは、青年期から成人になる時期には、体重管理のための潜在的な目標として就寝時間が上げられるとしている。