シュガーレスでも虫歯リスク。酸性添加物を確認

最新商品

2015.12.3

国際部

「シュガーレス」「砂糖不使用」などとうたった飲料と菓子に、歯によくないものが含まれている可能性があるとした記事が11月26日、メルボルン大学のサイトに掲載された。

記事によれば、オーストラリアにあるメルボルン大学口腔保健共同研究センターの科学者たちは、シュガーレス飲料が歯のエナメル質に与えるダメージについて警告しているという。

センターの研究者は、23種のソフトドリンクやスポーツドリンクをテストし、酸性の添加剤を含んだ低pHレベルの飲料については、シュガーレスであっても、歯のエナメル質に測定可能な損傷を与えることが判明した。「多くの人が虫歯のリスクを減らすために砂糖の摂取量に気をつけているが、食品に含まれる酸の化学混合物の虫歯リスクも同様に大きいことは認識されていない」とセンターのCEOであるEric Reynolds教授は述べている。

センターでは、飲料への曝露による歯のエナメル質の軟化と歯の表面の損傷を測定した。その結果:

・ソフトドリンク、スポーツドリンクの大半は30-50%の歯のエナメル質の軟化を引き起こした
・フレーバー付ミネラルウォーターを含むソフトドリンクは、シュガーレス・砂糖入りとも同等に、歯の表面に測定可能な程度の損傷を起こした

Reynolds教授は、「シュガーレス」の表示には、歯に安全という意味は含まれていないとも述べている。

また、虫歯にならないために以下の項目が挙げられている:

・特にクエン酸(成分番号330)とリン酸(成分数338)といった、酸性添加物が含まれていないか確認
・ソフトドリンクよりも、より多くの水を飲むこと。できればフッ化物添加水(fluoridated)
・飲食後すぐに歯磨き。また直後の歯磨きの代わりに水で口をすすぐ
・歯科医への定期的な検診

#

↑