咀嚼回数を数える新デバイスで食事の量が抑えられる

最新商品

2016.06.29

国際部

咀嚼回数を数えることが摂食行動に影響するかどうかを調査した結果が6月23日、「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」オンライン版に掲載された。

この研究では、咀嚼回数を数える装着型の器具(ウェアラブルデバイス)が使用された。この新技術が、人の健康的な食行動の助けになることを想定していた。2種の研究が実施され、最初の研究では男女94人を対象に(うち女性は62人、年齢19.0±1.6歳、BMI23.04±3.6)、研究実験室内で昼食をとってもらった。 2つ目の研究では男女99人を対象に(うち女性は56人、年齢18.5±1.5歳、BMI22.73±2.70)を同じ条件を実行してもらった。

両研究の被験者は、小型または大型の皿を用いて、単一コースの昼食をとった。最初の研究では、咀嚼回数を数えるデバイスを装着または装着しないグループに分かれた。2つ目の研究では、全ての被験者にデバイスを装着してもらい、少回数(12回)または多回数(22回)の咀嚼回数グループに分かれた。最初の研究は皿の大きさの影響を調査したもので、大きな皿から食べたほうがたくさん食べ、より多くの咀嚼回数となった。食事の量と咀嚼回数をフィードバックした人では、食事量、咀嚼回数とも減る傾向にあった。2つ目の研究では咀嚼回数の影響を調査した。少回数目標の人は咀嚼回数は少なかったが、食べる量は少なくなかった

咀嚼回数を測るウェアラブルデバイスからフィードバックを受けることは、食事の摂取量を減らすことにつながった。最初の研究では、皿の大きさに関係なく、フィードバックを受けることで食事量が減っていた。

#

↑