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健康チェックに新提案「握力測定」

握力は疾患罹患率と死亡率の予測因子となり得るという研究が10月4日、「PLOS ONE」に掲載された。

研究はドイツで、1万1790人の2万5000件のデータをもとに横断的調査で実施された。データには年齢17-90歳で、さまざまな身長(体格)の男女が含まれる。握力は30-40代にピークを迎え、その後低下する。そのため、高齢者や若年層の将来の健康予測ツールとなり得ると考えられた。今回の研究では、握力測定器スメドレーダイナモメータを使用した。スメドレー式握力計は最も一般的に使用されている握力計であり、健康全般の予測機器としては入手しやすく安価である。

この研究では、性別/年齢に対して標準的な握力よりも個人の握力が有意に低下(標準偏差2)していることを「弱握力」と定義した。この「弱握力」は65-69歳の男女10%未満に見られ、80-90歳では半数に見られた。生存分析に基づいた検討をしたところ、将来の生存と握力との関連が確認された。しかしこの関連は、筆者らが定義する「臨床的弱握力」(標準偏差1)からすでに始まっていると推測された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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