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⑤アイビー化粧品の会社研究 ~2018年3月期売上高前期比95.1%増の130億円見込む~(上)

株式会社アイビー化粧品(東京都港区)は、2016年10月に会社創立40年を迎えた。同社の前期(2017年3月期・連結)業績は、売上面において営業所増設、ビューティマネージャー増員、アイビーメイツ増客、販売力を下支えする理念・販売系の研修動員が前年比増で好調に推移したこと。同時に、販促費の効果的な投入や販売組織モチベーション企画が原動力となり、販売活動に取り組みやすくなったことを要因に売上高は増収となった。
一方、利益面は「レッドパワー セラム」をはじめとする新製品の拡販で販売費及び一般管理費が増加したものの、売上高拡大と売上原価率低減効果により売上総利益が伸長し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも増益となった。
以上の結果、同会計年度の売上高は66億6400万円(前年同期比29.1%増)、営業利益10億9000万(同72.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6憶600万円(同73.2%増)となった。

前期における売上高66億6400万円に占める化粧品別売上と構成比率は、スキンケア56億5600万円(構成比84.9%)、メークアップ3億9400万円(同5.9%)、ヘアケア1億4900万円(同2.2%)、その他4566万円、美容補助商品3億6700万円、化粧雑貨品等4762万円(0.7%)、アイプラチィナ328万円(0%)となっている。

今期(2018年3月期)の業績見通しは、浸透美活液「レッドパワー セラム」と新しく投入する新製品で、上代売上400億円(小売価格ベース目標)を実現するとともに、研修を通じた販売員の育成による販売基盤の拡充やレギュラー製品の底上げと新製品の拡販に取組んだことなどが奏功して売上高 130億円(前期比 95.1%増)営業利益 50億円(同 358.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益 25億円(同 312.4%増)と大幅な増収増益になる見込み。

化粧品の販売形態は、販売代理店契約を結んでいる全国の販売会社に対して卸販売を中心に事業を展開。顧客への直接販売は、販売会社とその傘下にある営業所及び営業所に属する販売員のビューティマネージャー(BM)、アイビーメイツ(IM)を通じて会員を含む顧客に対して販売する形態(図・販売形態)となっている。

2017年3月現在の販売会社数は228社、営業所5654拠点、ビューティマネージャー(BM)2万9587人、アイビーメイク(IM)24万2400にのぼる。また、全国の販売会社、営業所が運営する「アルテミス」のサロンショップ数は、2017年3月現在、51店舗、ルーム数49店舗にのぼる。2018年3月期における販社数について同社は、20ヵ所の増設を計画している。
アルテミスサロンは、同社が2003年10月、メークアップやカウンセリングサービスの旗艦店として東京都港区内に開設。以降、販売会社等が同サロン展開に乗り出している。

 

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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