【連載】大手化粧品会社の研究⑤アイビー化粧品の会社研究 ~中長期ビジョン・訪販業界一を目指す・販社のコンサル強化~(下)

2018.02.16

特集

編集部

アイビー化粧品は、中長期ビジョンとして理念型訪問販売事業を貫きながら3つのこだわりを大切に、訪問販売化粧品業界NO.1を目指す。

3つのこだわりの第1は、同社独自のビジネスモデルへのこだわり。同社の理念に共感した販売組織づくリを強力に推進し、倍増を目指す。
第2に差別化できる高機能製品へのこだわり。同社の永遠の美のテーマ「ノーマライジング」の実現に向けて、エイジングケアを軸にした高品質・高機能製品の開発を強力に推進する。また、同社の強みを活かした美容液からアプローチする販売方法・美容法の構築を行っていく。
第3に「地域に根差した活動」を展開する。Face to Face の信頼の上に成り立つ地域密着の販売・支援活動を強力に推進し、販売組織のロイヤリティと顧客満足の向上に努めると共に「人をより美しく、輝かせたい」という販売員のモチベーションアップに尽力する。

具体的には、美容液からの販売組織づくり拡大に注力した営業戦略に基づき、組織づくり、顧客作りを促進するなど、販売戦略、育成体系の再構築を展開する。
製品戦略としては、シンプルかつ販売しやすい環境づくりを推進し、各カテゴリー別にラインナップし、適切な時期に市場に投入する。同時に、販売組織のニーズに十分に対応可でかつ業績向上に貢献する生産管理体制を再構築する。また、販売組織や外部との接点拡大を通して同社の魅力を訴求し、販売プロモーション・コミュニケーション向上に寄与する広報戦略の推進、販売会社と更なる友好関係を図るため経営コンサルティングの強化、機動的な資本政策とフレキシブルな予算編成と管理、労働環境の整備等、マネジメント体制の継続強化を図って行く計画。

目標とする経営指標については、売上に対する利益のレバレッジが高いという特徴を持っているため、目標売上高の達成を最重要視するとともに棚卸資産回転期間、自己資本比率、売上高経常利益率を経営の重要な指標として経営状況を常にチェックすることで、バランスの取れた経営を目指す。
ただし、中長期ビジョンは、売上高や自己資本比率、ROEなどの具体的な数値目標は定かでない。

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