世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

日光角化症への2種の薬剤、有効性と安全性を比較調査

日光角化症に対する2種の薬剤を比較した研究結果が3月2日、「British Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。

日光角化症は長期間日光を浴びた肌に生ずることが多いとされる皮膚のダメージ。「有きょく細胞がん」の早期の病変と考えられているが、痛みやかゆみなどの自覚症状がなく、ただの「しみ」と思って放置し悪化させるというケースもある。

今回の研究は、日光角化症治療に承認されている2種の薬剤、インゲノールメブテート(IngMeb、日本未承認)とジクロフェナクナトリウム(DS)の効果を比較する第4相直接比較無作為化対照試験を実施した。

顔面または頭皮に4~8つの角化症による病変を有する患者を1:1の比率でIngMeb1日1回連続3日間塗布またはDS1日2回90日間塗布のいずれかに無作為に割り付けた。主要評価は、1回目の治療コース終了時(IngMeb第8週、DS第17週)での病変の完全消失とした。その結果、1回目の治療コース終了時点での病変完全消失はDS群23%に対してIngMeb群34%だった。全体的な満足度および有効性に関する患者満足度アンケートスコアはIngMeb群でより高く、指示事項の順守率もIngMeb群でより高かった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP