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ツムラ、2018年度は六君子湯のシェア拡大へ攻勢

株式会社ツムラ(東京都港区)は11日、2017年度決算説明会を開き、2018年3月期通期の売上高が前期比2.5%増の1178億7900万円、当期利益が同16.1%増の145億400万円になったと発表した。売上高1207憶円を目標に掲げていたが、同社の育薬処方である六君子湯の売上がかんばしくなかったことなどを計画未達の要因に挙げた。

同社では、高齢者・がん・女性の3つの重点領域に対して、育薬処方として大建中湯、抑肝散、六君子湯を挙げ、いずれも2021年度売上高100憶円超えを目指している。2017年度の売上高は大建中湯が前期比2.5%増の105憶8400万円、抑肝散が同3.3%増の75憶7100万円、六君子湯が同2.6%増の70憶4400万円だった。

このうち特に六君子湯が課題と捉えており、2017年度下期については、100床以上の病院(HP)向けの営業活動が中心となり、市場規模が大きい100床未満の病院(GP)向けに対して「十分なアプローチができなかった」(代表取締役社長の加藤照和氏)ことが売上に大きく影響した。

そこで2018年度については、六君子湯のターゲット施設を増やす。具体的には、上期にHP向けを607軒(前期下期429軒)、GP向けを2213軒(同341軒)としてGP向けを強化。HP向けについてはがん支持療法と消化器がん術後のクリニカルパス導入、GP向けは上部消化器疾患(機能性ディスペプシアなど)におけるファーストライン確立とターゲット疾患を明確化して、攻勢をかける。

同社によると、胃腸運動促進剤市場において、金額ベースで六君子湯のシェアは25.7%とトップシェアを誇る。ただ、数量ベースでみると、「8.1%でまだまだ拡大の余地はある」(加藤氏)としており、2021年度までに11%のシェア拡大を目指す。

2019年3月期通期の売上高は前期比2.2%増の1205億円、当期純利益は同11.8%減の128億円となる見通し。

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