市販のダイエットシェイク、規制を順守しない栄養表示多い
2018.05.30
国際部
ダイエット食品には栄養表示の規制を守っていない製品が多いという研究報告が5月24日、欧州肥満学会(European Association for the Study of Obesity)からプレスリリースされた。
5月23~26日にウィーンで開催された第25回欧州肥満学会議(ECO2018 25th European Congress on Obesity)で発表されたこの研究は、ダイエット食品の表示が現在の規制を順守しているか、また消費者はその表示をどのように理解し、どのような影響を受けているかを分析した最初の研究のひとつとなった。
この研究は、英国Kings College LondonのKelly Johnston博士らによるもので、英国で市販されているすべてのダイエットシェイクの栄養成分表示、法令順守の有無、消費者の理解度について分析した。英国はヨーロッパの中でも特に肥満率が高く(成人の63%と推定)、国内のダイエット関連市場は260億ユーロの規模となっている。今回の調査では、英国で市販されている置き換えダイエットで使用されるダイエットシェイクの4分の3以上が表示規制を順守していないという結果が明らかとなった。