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ニキビ瘢痕のサブシジョン、併用治療で有効性向上

ニキビ瘢痕へのサブシジョン治療に関する臨床試験のレビューが10月31日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

サブシジョン治療はニキビ跡の瘢痕(クレーター)に効果的な治療で、皮膚表面から針またはカニューレを瘢痕下に挿入し、前後に動かして固くなった線維を切断し、新しい組織を形成する介入。今回の研究では、PubMedおよびGoogle Scholarで検索・特定した臨床試験の文献16件を対象にレビューを実施した。

その結果、サブシジョン治療は、萎縮性ざ瘡瘢痕を治療するための安全で効果的な方法であると評価された。針ベースのサブシジョン治療とカニューレベースのサブシジョン治療の有効性は同等で、カニューレベースのほうが副作用が少なく、患者満足度が高かった。サブシジョン治療と自家組織 (血小板ゲル) または人工材料 (ヒアルロン酸ゲルと糸) をフィラーとして組み合わせることで結果が改善された。マイクロニードルまたは分画マイクロニードル高周波との組み合わせも安全で効果的だった。サブシジョン治療に使用する器具の違いにより副作用が軽減され、併用療法によりその有効性が向上すると結論された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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