小皿を使ったダイエット、空腹のときには効果なし

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2018.08.6

国際部

同じ分量の料理でも、大きな皿に盛りつければ少なく、小さなさらに盛り付ければ多く感じるという錯視(デルブーフの大きさ錯視)は、効果的なダイエット法としても知られている。サイズに関するこの錯視と飢餓感の関連を調査した結果が7月30日、イスラエルの国立大学Ben-Gurion University of the Negevからプレスリリースされた。詳細は「Appetite」オンラインに掲載されている。

軽度の摂食妨害(food deprivation:食事のタイミングを逃すなど)によって引き起こされる飢餓感は、毎日の生活でよく起こる現象である。今回の進行中の研究では、飢餓感が人の生理学的機能や知覚に影響を与えるメカニズムの解明などを目的に行われた。

2つの試験(試験1:女性 32人、平均年齢24.31歳、試験2 :女性 41人、男性40人、平均年齢23.84歳)において、デルブーフの大きさ錯視の感受性と食物摂取の関連を調査した。その結果、摂食妨害にある時の人は、皿の大きさに惑わされることなく、食物の大きさを正確に判断することがわかった。同大学視覚知覚・行動研究室のTzvi Ganel博士は「皿のサイズは、考えられているより重要ではない」と述べている。「過去10年、飲食店やその他の食品業界は、消費者の食品摂食量を減らす錯視理論に合わせて、小さな皿を取り入れる傾向にあった。今回の試験で、この理論の正体が暴かれてきたようだ」。

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