男性が身だしなみを整える傾向が国際的に高まってきており、特別な日にはさらに時間とお金を投資する傾向があるーという内容を英リサーチ会社ミンテルがトレンド・ オブザベーションのウェブ上に掲載した。

これを証明するかのように、ファッションデザイナーのトム・フォードはこの秋、男性用化粧品の販売を開始することを発表した。2011年の女性用高級化粧品ブランド「トム・フォード」の市場投入の成功を基に、今度は、男性グルーミング市場を開拓するのが狙いとみられる。開発製品は、洗顔料、乳液、アイトリートメント、コンシーラー、リップスティック、ブロンザーなどを含む9つの製品で、販売価格は50ドルから90ドル前後を設定している。

また、マーク・ジェイコブスは彼が手掛ける化粧品ラインを一新すると表明した。新しい製品ラインはユニセックスで女性だけでなく男性も利用できるラインになる計画という。こちらは、化粧品の専門販売チェーンの最大手Sephoraで8月9日より発売される予定。

男性のグルーミング市場は50億ドル規模とも言われている。ミンテル社が昨年10月に実施したアメリカの男性用グルーミング・トイレタリーの調査結果を見てみると、男性調査対象者の58%はパーソナルケア製品を使用すると自尊心が高まると答えており、さらに、78%は身だしなみを整えると、普段よりさらに魅力的になったような気がすると回答しているという。男性のパーソナルケア製品の開発は既に活発化しているが、今後は、化粧品の開発も比例して活発することが予測されるだろう。