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食事パターンは肥満と関連しない:中国調査

食事パターンと肥満の関係を検討した調査報告が9月11日、「Journal of Nutritional Science」オンラインに掲載された。小児の肥満罹患率は実質的に増加しており、世界的にも対策が急がれている。調査は、中国の4都市で、幼稚園に通う3歳から6歳の子供8900人の食事パターンと体重のデータを基に、食事パターンと過体重/肥満との関連を検討したもの。

個々の食事パターンは35種類の食品分類を用いて自己報告されたものを基にファクター分析を実施。伝統的な中国食パターン(穀類・野菜または新鮮なジュースの高摂取を特徴とする)、近代的食事パターン(西洋ファストフード、中国ファストフード、スイーツまたは糖分の多い食品の高摂取を特徴とする)の2種類に分けられた。過体重/肥満と食事パターンの関連性をロジスティック回帰モデルによって評価した。その結果、食事パターンの最も高い三分位と過体重/肥満に有意な関連がないことがわかった。研究者らは、食事パターンと小児肥満との因果関係を確立するためには将来の研究が必要であるとしている。また、近代的食事パターンの遵守は子供の年齢と正の相関が見られたが、伝統的食事パターンの遵守は母親の教育に関連していた。これらの関連は統計的に有意であった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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