日本抗加齢医学会総会、2018年度第4回メディアセミナーを開催
2019.02.19
編集部
一般社団法人日本抗加齢医学会(理事長・堀江重郎氏)による『2018年度第4回メディアセミナー』が18日、都内にて開催された。同医学会は、2001年日本抗加齢医学研究会として発足。抗加齢医学を『加齢に伴って生じる「負」の現象が起こらないように行動する学問領域』と考え、“幸加齢”を願い“考加齢”する人を増やし“好加齢”な世の中を実現させるべく活動している。
今回のセミナーは「専門領域の最新情報をアップデート!」と題し、本年1月に続きPart2として開催、メディア関係者約80名が参加した。Part2では、医学会を構成する8つの分野会から、泌尿器抗加齢医学研究会・抗加齢内分泌研究会・運動器抗加齢医学研究会・脳心血管抗加齢研究会の4つの分野会代表が登壇し、各分野が注目する“最新情報”を国内外のエビデンスを交えて紹介した。
キーワードはそれぞれ、「エストステロン」「メラトニン」「骨粗鬆症」「食後中性脂肪血症」。中でも注目したいのは、抗加齢内分泌研究会 代表世話人で、東京医科歯科大学教養部・生物学分野教授 服部淳彦氏が発表した「メラトニン研究の最新情報」。
メラトニンと言えば、眠りと関連する物質という印象が強いが、メラトニンの受容体は全身に存在し、「フリーラジカルの消去」、「抗酸化酵素の産生アップ」など、様々な影響を及ぼしている。また、マウスを使ったメラトニンの長期投与実験では、寿命延命および記憶増強効果が報告されている。服部氏は、現在メラトニンの脳内代産物であるN-acetyl-5-methoxykynuramine. (AMK)が長期記憶誘導作用に起因していることを見出し、現在米国にて特許を出願中(特願2016-42875)。本年3月頃には、特許が取得できる見込み。特許取得後、当面は米国にて経皮吸収剤ほか健康食品での展開を考えているという。
メラトニンに関する最新研究は、2019年9月2日(日)大崎ブライトコアホールにて開催される「第10回抗加齢内分泌研究会」でも発表される。
【第10回抗加齢内分泌研究会 概要】
■日程:2019年9月2日(日)9:30~15:45
■場所:大崎ブライトコアホール(東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア3F)
■事務局:抗加齢内分泌研究会 事務局
【第19回 日本抗加齢医学会総会 概要】
■日程:2019年6月14日(金)~16日(日)
■場所:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
■事務局:株式会社コンベンションリンケージ内 TEL:03-3263-8688 FAX:03-3263-8693