ファストフード店のカロリー表示で購入カロリー微減
2019.11.7
国際部
アメリカ南部のファストフード店のカロリー表示が客の購入カロリーに影響するかを調査した結果が10月30日、「BMJ」オンラインに掲載された。
カロリーを表示することでメニュー選びが慎重になり、ついには肥満予防にもなることが期待されている。今回の調査は、ルイジアナ州、テキサス州、ミシシッピ州に異なった3つのレストランフランチャイズを持つ大規模ファストフードチェーンで、2015~2018年にかけて実施された。2017年4月にカロリー情報が店内およびドライブスルーメニューに表示された。調査はメニュー表示前後1年間の週毎の売り上げデータから、購入1件当たりのカロリー量を算出し比較した。分析対象は104件の店舗における4906万2440件の購入履歴、2億4272万6953個の商品だった。
その結果、カロリー表示を始めてすぐに購入1件当たり60カロリー(総カロリーの4%)の減少が確認された。その後は週当たりで購入1件につき0.71カロリーの増加が見られた。購入カロリーの減少と、その後の微増はメインメニューや砂糖入り飲料よりもサイドメニューで顕著に見られた。