インドのヨーグルト消費の動向

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2020.04.13

国際部

インドの家庭ではほとんどの食事でヨーグルトを食べているが、ヨーグルトは市販製品を買うより家庭で作る伝統が続いているようだ。グローバル市場調査会社ミンテルは、公式ブログ(6日)で、インドでは4人に3人近く(71%)が新鮮な自家製ヨーグルトを過去6ヶ月間で食べた経験があり、5分の3以上(64%)は同じ期間に自家製ヨーグルトドリンクを飲んだという調査結果を発表した。

市販のヨーグルト/ヨーグルトドリンクに関して調査した結果、インドの消費者は、伝統的な味に欠け、健康的ではないという感情を持っているという。 インド人の5人に1人(20%)は、自家製ヨーグルトのほうがパッケージヨーグルトよりも健康だと回答しており、同様に20%が、パッケージされたヨーグルトドリンクは自家製の味ではないと回答した。

同社フード&ドリンクアナリストの Natasha Kumar氏は、「インドでの自家製ヨーグルトの人気は否定できないが、パッケージ化されたヨーグルトとヨーグルトドリンクは、ここ数年で定着している」と分析しており、 市販製品の売上増加には、製品の健康上の利点を宣伝することと、 消費者が自家製から得ることができない利点と風味を提供することが重要だと述べている。

同社の調査では、インド人は甘いヨーグルトを好むという傾向も明らかになった。 インドの消費者の5人に2人以上(41%)が砂糖と一緒にヨーグルトを消費していると回答。フレーバーに関しての調査では、 インドの消費者のほぼ半分(48%)が、味はパッケージヨーグルトを選ぶときに最も重要な要素だと主張した。ただ、市販のフレーバーヨーグルトを食べる消費者の25%のうち、14%は好きなフレーバーが少ないと答え、市販ヨーグルトドリンクの消費者の16%は利用できる種類が少ないと答えている。

インド人は、最近、より健康を意識するようになり、全体的なウェルネスを改善するための対策を講じようとしている。食品メーカーは、ヨーグルト製品に消化器系の健康、プロバイオティクスの含有など、健康に関する情報を開示することにより消費者の購買意欲を高める可能性があるかもしれない。

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