新型コロナのロックダウンで肥満悪化
2020.06.8
国際部
新型コロナによる都市のロックダウンが肥満の子どもたちに与える影響を調査した結果が6月3日、米ニューヨーク州のUniversity at Buffaloからニュースリリースされた。
調査はイタリアのヴェローナで3-4月に実施されたロックダウンで外出ができなくなった小児肥満の41人を対象に行われた。1年前に収集されていた記録との比較で、子どもたちは1日の食事回数が増加し、睡眠時間が30分増加した。電話、コンピューター、テレビに費やす時間は1日約5時間増加した。赤身肉、加糖飲料、ジャンクフードの摂取量は劇的に増加していたが、野菜の摂取量に変化はなかった。運動は1日当たり2時間以上減少していた。これらの結果から、子どもの行動にマイナスの変化が確認され、肥満の子供たちは、学校のカリキュラムに取り組んでいるときと比較して、在宅中の体重管理ライフスタイルプログラムの方が悪いことが示された。
同大学で小児肥満を研究しているMyles Faith博士は「新型コロナは、肥満に苦しんでいる子どもたちを健康的なライフスタイルを維持するには不利な環境のような孤立した不幸な立場に置く」と述べている。