肥満に対するスリーブ状胃切除術後の10年転帰

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2020.11.5

国際部

病的肥満に対する垂直スリーブ状胃切除術後の10年間の転帰を調査した報告が11月2日、「Surgical Endoscopy」オンラインに掲載された。

今回の調査は単施設で実施された。2006~08年にスリーブ状胃切除術を受けた患者40人を対象とした。術前のBMIは44±4、平均年齢は42±8歳、内訳は男性11人と女性23人だった。診療データベースの遡及的分析および診療所でのフォローアップに参加しなかった患者には電話インタビューを行った。手術の成功は50%超の過剰な体重減少(%EWL)として定義された。一次エンドポイントは長期的な体重減少、二次エンドポイントの1つには胃食道逆流症(GERD)の発生率を設定した。

その結果、12か月のフォローアップ後、患者は最適な体重減少に達した。その後、時間の経過とともに漸進的な体重の回復が観察された。追跡期間中央値11年で、平均BMIと%EWLはそれぞれ36±8と42±37%だった。体重のリバウンドにより6人の患者が胃バイパス手術に移行した。最終的に、スリーブ状胃切除術は14人の患者(41%)で成功し、成功率は1年の%EWLが75%を超える患者で特に高かった。GERDの発生率は65%だった。

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