思春期患者の肥満手術は成人同様の効果

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2021.04.16

国際部

思春期患者における肥満手術の安全性と効果を成人患者と比較した論文が4月10日、「Surgery today」オンラインに掲載された。

近年増加している思春期患者への肥満手術だが、手術には若すぎるという懸念、また、術後転帰におけるいくつかの懸念はまだ残っている。今回は、思春期(11~18歳、118人)の患者と成人(19~29歳、236人)の患者を対象としたテヘラン肥満治療試験(TOTS試験)でスリーブ胃切除術または胃バイパスによる肥満手術の効果と転帰を比較した。

手術前の患者特性、および手術関連合併症の発症は思春期患者グループと成人患者グループで同等だった。術後12か月でのBMIの平均損失、および超過重量損失も両グループで類似していた。心血管疾患リスク因子の減少、高血圧、糖尿病、および脂質異常血症の寛解も類似していた。ヘモグロビンレベル増加、および銅欠乏症の増加は成人患者グループで多く見られたが、フェリチン欠乏症の増加は思春期患者グループで多かった。思春期患者でも成人患者と同様の肥満手術の効果があることが確認された。

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